Cyclophosphamideが著効した抗NMDA受容体抗体脳炎の8歳男児例
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概要
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けいれんで発症し, 精神症状や不随意運動を呈し, 血液および髄液から抗NMDA受容体抗体が検出され, 非腫瘍性抗NMDA受容体抗体脳炎と診断した8歳男児の症例を報告した. 急性期のステロイドパルス療法やガンマグロブリン療法は効果がなかったが, 月1回合計3クールのcyclophosphamide (CPA) のパルス療法 (500mg/m2) 後から髄液NMDA抗体価と平行して, 症状が急速に改善し始め, 発症6カ月後に明らかな神経学的合併症なく治癒した. CPA療法は, 本症の小児における免疫抑制療法として, ステロイド療法やガンマグロブリン療法とともに考慮されるべき治療である.
- 一般社団法人 日本小児神経学会の論文
一般社団法人 日本小児神経学会 | 論文
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