幼児期発症の難治な多発性硬化症に対しcyclophosphamideパルス療法が有効であった1例
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概要
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幼児期発症の再発寛解型多発性硬化症 (MS) の頻回再発症例に対し, cyclophosphamide (CyP) パルス療法を施行した. 5歳時に頭痛と意識障害で発症し, ステロイド (mPSL) パルス療法, 免疫グロブリン大量療法, Interferon-β 1b, azathioprine (AZP) で治療するも12回の再発を繰り返した. 15歳時歩行障害で再発し, mPSLパルス施行1カ月後にも画像上の再発を認め, CyPパルス (600mg/m2) 1回/月を12カ月間施行した. 重篤な副作用は認めず, IFN-β 1aとAZPとの併用で3年間再発を認めていない. CyPパルス療法は頻回再発型小児期発症MS例に対して治療選択肢の一つになると考えられた.
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一般社団法人 日本小児神経学会 | 論文
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