加硫ゴムの熱分解におけるチオフェノール添加効果
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概要
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加硫ゴムのケミカルリサイクルによる機能性高分子材料への応用を目的として, 加硫天然ゴム, 加硫ブタジエンゴム及び加硫スチレンブタジエンゴムをチオフェノール存在下で熱分解した。加硫天然ゴムを, キシレン溶媒中チオフェノール存在下, 140 ℃約10時間で加熱撹拌することで回収率80 %の液状ポリマーが得られた。またチオフェノールの使用量が増加するにつれ熱分解した加硫天然ゴムの分子量が低下した。さらに加硫ブタジエンゴム, 加硫スチレンブタジエンゴム及びカーボンブラック含有加硫ゴムの熱分解が可能であることを明らかにした。得られた種々の熱分解した加硫ゴムはキシレン, クロロホルム, THFのような有機溶媒に可溶であった。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文
著者
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長澤 智三
横浜ゴム株式会社研究本部
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長澤 智三
横浜ゴム株式会社 研究本部
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遠藤 剛
山形大学 工学部 機能高分子工学科
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淺野 育洋
山形大学 工学部 機能高分子工学科
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山崎 弘毅
山形大学 工学部 機能高分子工学科
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崔 源文
横浜ゴム株式会社研究本部
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崔 源文
横浜ゴム株式会社 研究本部
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