双環状ビスγ-ラクトンとトリグリシジルイソシアヌレートとの架橋反応および架橋体の性質
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
双環状ビスγ-ラクトンとトリグリシジルイソシアヌレートのアニオン共重合において, 仕込み比と重合条件を最適化することにより, 架橋体を定量的に得ることができた。本架橋反応では, 双環状ビスγ-ラクトンの二重開環異性化とオキシランの開環が交互に進行し, 側鎖にケトン構造を有するポリエステル架橋体が得られると考えられ, IRスペクトル及び元素分析による解析から本架橋体は予想された構造を有していることが支持された。この際双環状ビスγ-ラクトンの二重開環異性化に基づき, トリグリシジルイソシアヌレートの重合時の体積収縮は緩和されることが分かった。また, 本架橋反応はスチレンオキシドの添加により, 架橋体のガラス転移温度の制御が可能であることが示された。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文
著者
関連論文
- アルコキシシリル構造をもつポリマーのネットワーク化における触媒の影響
- 多価カルボン酸類の熱潜在化とネットワークポリマーへの応用 (第2報):エポキシ樹脂の新規潜在性硬化剤としての評価
- 加硫ゴムの熱分解におけるチオフェノール添加効果
- 双環状ビスγ-ラクトンとトリグリシジルイソシアヌレートとの架橋反応および架橋体の性質
- アルコキシシリル構造をもつポリマーのネットワーク化における触媒効果
- 多価カルボン酸類の熱潜在化とネットワークポリマーへの応用 (第2報)
- 加硫天然ゴムの低分子化とスチレンとのグラフト共重合体の合成
- 熱潜在性ヘミアセタールエステルとオキセタン構造を有する共重合体の合成とネットワークポリマーへの応用
- ヒドロキシ基を有するビシクロオルトエステルのカチオン開環重合と架橋反応および重合時における体積変化
- 架橋性基と長鎖アルキル基を持つポリメタクリラートの合成とネットワーク型高疎水性フィルムへの応用