迷入した膵管ステント回収にガイドワイヤー式片開き生検鉗子が有用であった2例
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概要
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症例1は特発性慢性膵炎の52歳女性,症例2はアルコール性慢性膵炎の45歳男性.両症例とも主膵管狭窄に対して膵管ステントが留置され,症例1は1年間に4回,症例2は4年間に7回膵管ステントの交換が行われていたが,ステント交換の際,主膵管内にステントが迷入した.通常,迷入した膵管ステントの回収には,生検鉗子やバルーンカテーテルなどが使用されているが,主膵管は総胆管よりも管腔が狭く,可動性・伸展性に乏しいため,ステントの回収に難渋することが多い.ガイドワイヤー式片開き生検鉗子は,管腔が狭い主膵管内でステントと同軸になりやすく,かつステント近位端を把持しやすいため,迷入したステントの回収に有用であった.
- 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会の論文
著者
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冨田 栄一
岐阜市民病院
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向井 強
岐阜市民病院 消化器内科
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加藤 則廣
岐阜市民病院 消化器内科
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鈴木 祐介
岐阜市民病院 消化器内科
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奥野 充
岐阜市民病院 消化器内科
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安田 一朗
岐阜大学付属病院 第1内科
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中島 賢憲
岐阜市民病院 消化器内科
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小木曽 富生
岐阜市民病院 消化器内科
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川出 尚史
岐阜市民病院 消化器内科
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杉山 昭彦
岐阜市民病院 消化器内科
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