福島県産イナゴの放射性セシウム量および福島県のイナゴ食文化の存続可能性
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概要
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福島県では福島第一原子力発電所事故が発生してから,イナゴの放射線汚染を懸念してイナゴ食(イナゴを採集し,調理して食べること)を楽しむ人が減少した.そこで2011年,2012年に福島県各地で採取したイナゴに含まれる放射性セシウムを測定したところ,134Csと137Csの合計放射能濃度は,最高で60.6 Bq/kgであり,2012年に設定された食品中の放射性物質の新たな基準値である100 Bq/kgを下回ることが示された.さらに,イナゴは一般的な調理過程を経ることによって,放射能濃度が15.8 Bq/kg以下,未処理時の1/4程度まで低下することが示された.
- 公益社団法人 日本食品衛生学会の論文
著者
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吉田 誠
東京大学大学院農学生命科学研究科
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普後 一
東京農工大・生物生産・昆虫生化学
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普後 一
東京農工大学大学院農学府
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三橋 亮太
東京農工大学大学院農学府
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水野 壮
日本科学未来館
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佐伯 真二郎
神戸大学大学院農学研究科
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内山 昭一
東京都日野市
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高松 裕希
東洋大学大学院国際地域学研究科
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