チャオプラヤ川の学際踏査研究 その1:-パッサク川の水害実態に関する調査報告-
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概要
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本研究では,流域開発に伴って水害リスクが潜在的に増大したチャオプラヤ川下流域における氾濫制御による洪水緩和を検討するために,パサック川流域の洪水特性およびパサックジョラシッドダムの貯水池操作の解析を行った.パサック川流域における流出特性と洪水発生の関係より,雨季におけるパサックジョラシッドダムの貯水池操作は9月に最低貯水量を設定し,10月まで貯水をする操作をすることが効果的であることがわかった.パサック川上流域の洪水を全てパサックジョラシッドダムだけで貯水することは困難であり,洪水緩和機能の負担を明確にし,洪水緩和と水資源確保のバランスがとれた流域管理が重要である.
- 東京大学生産技術研究所の論文
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