総合健診における梅毒血清反応異常例の長期追跡成績
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概要
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コロンブスの時代から世界に蔓延したとの噂さをもつ梅毒は,総合健診においては,潜伏梅毒の形で姿を現わし,その治療要否・治癒の判定は困難な場合が多い。 そこで,健診受診者における梅毒血清反応陽性者について15年間の追跡調査を行い,治癒判定の根拠を検討した。追跡症例は無治療24例,既治療43例,治療60例,早期潜伏梅毒15例の計142例である。 早期潜伏梅毒では治療後3年以内に低抗体価に達して安定,治療例では失張り抗体価の高いものは3~4年で低抗体価に安定した。更に既治療では中等度以下の抗体価のまま安定し,無治療例は低抗体価のまつで安定していた。 治療要否の決定は,未治療で抗体価中等度以上と考えてよいようであるが,感染時期の把握に努め,抗体価の判断に資すべきである。
- 公益社団法人 日本人間ドック学会の論文
著者
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松本 弘幸
東京医科大学病院医療連携室
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吉川 治
東実総合健診センター
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野呂 光子
東実総合健診センター
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初芝 澄雄
東実総合健診センター
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伊藤 健次郎
東実総合健診センター
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鳴戸 真美子
東実総合健診センター
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菅田 浩子
東実総合健診センター
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小窪 桂子
東実総合健診センター
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日カ久保 利昭
東実総合健診センター
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永倉 由美
東実総合健診センター
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永井 純義
東実総合健診センター
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