当院人間ドック受診者の心電図所見
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概要
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人間ドック受診者の心電図所見をミネソタコードによって調べ,年齢別に集計して異常所見の年齢による推移を検討した。その結果,心電図に最も異常所見が多いのは青年期であって,それに続く中年期には最も少なく,熟年期,高年期と進むに従ってまた異常所見のある者が増える傾向があることが判った。異常の内容でみると,梗塞性の所見と回転は年齢とともに増加するが,軸偏位,心肥大,房室伝導障害,洞性徐脈,ST上昇などの所見は青年期に最も多く,年齢とともに減少するが,高年期になると上昇傾向に転ずること,心房細動は熟年期以降に出現することが判った。この傾向は男性に顕著であるが,女性にも見られることが判った。これは活動性負荷による異常所見が青年期に多く,動脈硬化などによる異常所見が熟年期以降,特に高年期に増えてくることによると考えられる。
- 公益社団法人 日本人間ドック学会の論文
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