埼玉県さいたま市で掘削された深作A-1ボーリングコアの花粉化石群集
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概要
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関東平野中央部の地下に分布する更新統の標準となる花粉層序を構築する基礎資料を得るため,前期更新世末と中期更新世末の2 層準の指標テフラ層を挟む深作A-1ボーリングコアを対象として花粉分析を行った.花粉分帯の初歩段階として,局地的な植生変化を示唆する分類群の組み合わせに基づき,28 帯の地域花粉群集帯に区分した.また,花粉化石による中部更新統の指標層準について検討し,Cyclobalanopsisが多産する層準及びQuercusが相対的に多産する層準の上限は,関東地方中・南部での生層序対比だけでなく,他の堆積盆地との対比の上でも有用であることを確認した.一方,深作A-1コアのFs-Pol-22帯(深度219.92 ~233.30 m)は,木本植物花粉の産出粒数が著しく少ない層序区間であり,この帯の生層序学的位置づけの検討は,未解決課題として残される.
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