感染制御分野における技術動向の知的財産権による解析
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概要
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本研究の目的は感染制御分野における技術動向を知的財産権により解析し,当該分野における産業技術面の変化を客観的かつ体系的に捉え,現状を把握し将来的な変化を予測することである.対象期間中に感染制御に係る公報が発行されたのは特許が716件で実用新案が80件であり,特許出願は経年的に増加していたのに対し,実用新案出願は著しく減少していた.また,特許はアメリカからの出願が増加傾向を示しており,感染制御分野における技術開発が多数の医療材料メーカーの立地するアメリカでも重要性を増していることを示唆するものと考えられた.技術分野の動向としては,従来は器具材料が多かったのに対して,近年は検査及び薬剤が増加するなど内容的な変化が見られた.よって,感染制御分野においては将来的に使用可能となる技術や製品が増加し,その技術分野も拡大していく可能性が高いことが示唆されるとともに,知的財産権を解析対象として用いる本手法が感染制御分野にも応用可能であると考えられる.
著者
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鹿角 昌平
大阪大学大学院工学研究科環境工学専攻
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鹿角 昌平
北信感染症ネットワーク
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鹿角 昌平
長野県松本保健福祉事務所
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鹿角 昌平
Nagano Prefecture Matsumoto Welfare and Public Health Center, Inspection Division
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