圃場におけるアグリサーバの運用実績および保守管理手法
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概要
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圃場における環境情報は農産物の収量増や高品質化を図るために必要な情報である.情報収集方法として,センサネットワーク機器を活用する事例が増えているが,長期間安定して観測を継続している事例が少ない.そこで本研究では,長野県小布施町に設置したセンサネットワーク機器(アグリサーバ)の事例をもとに,その運用実績やデータ収集状況を調査してデータ欠損の要因や機器設置・運用における課題を明らかにし,これを改善するための手法について提案した.アグリサーバのデータ収集は,インターネット経由での収集と現地収集の2系統で行い,2つの収集エージェント間で協調動作を行うアルゴリズムを作成した.データ収集停止につながる事例を「定期的に行う保守管理事項(障害発生を未然に防ぐための事項)」,「障害発生時に行う保守管理事項(速やかに機器の復旧を行うための事項)」,「よくある質問(運用時に発生しやすい事項,障害までには至らないが,問題となりやすい事項)」の分類に分けて保守管理マニュアルを作成した.作成したマニュアルの活用により,アグリサーバ保守管理の効率化,安定運用が可能である.
著者
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小林 一樹
Graduate School of Science and Technology, Shinshu University
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深津 時広
National Agricultural Research Center
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木浦 卓治
National Agriculture and Food Research Organization
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鈴木 剛伸
Nagano Agricultural Research Center
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木浦 卓治
National Agricultural Research Center
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