PVC-ゾーノトライト混合系の機械的性質に及ぼす温度及び時間依存性
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概要
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PVC-ゾーノトライト (6CaO・6SiO<SUB>2</SUB>・H<SUB>2</SUB>O) 混合系について引張強さの温度および時間依存性を調べた.試料はコントロールPVCおよびゾーノトライトを40, 60, 100, 150phr配合したものをロール混練し, プレスして得られた板からダンベルを作製した.測定温度は20, 60, 80, 90, 100, 120, 140℃とし, 引張速度は2, 10, 30cm/minを使用した.最初に引張強さσfと充てん率φの関係を温度及び引張速度をパラメーターにして調べた結果, σfが最大となるφの値は温度が高いほど, また引張速度がおそいほど高充てん率側に移行した.これは引張強さに関して "温度一時間換算則" が成立することを示唆するもので, 応カー伸びの関係から得られた結果もこれを示唆した.そこでσfについて80℃を基準温度にして各試料についてマスターカーブを作製した結果, タイムスケールにそっての移動量と温度の関係はどの試料もWLFの式にあてはまることを示した.またガラス域から弾性域への転移点が充てん率の増大とともに時間の長い方へ移行することを示し, これは見かけのガラス転移温度が高温側に移行することを意味する.
- 一般社団法人 日本ゴム協会の論文
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