巨大頚部仮性動脈瘤に対するcovered stent治療:2例報告
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概要
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【目的】Covered stentを用いて治療した巨大頚部仮性動脈瘤の2例を報告する.【症例1】72歳男性の末期癌患者.主訴は右頚部腫脹と嗄声であった.総頚動脈の蛇行が著しいため外科的に血管を露出して直接穿刺し,covered stentとbare stentを2重に留置して動脈瘤を閉塞させた.【症例2】71歳女性の進行癌患者.主訴は右頚部腫脹,嗄声及び呼吸困難であった.大腿動脈ルートでcovered stentを留置したが滑脱したため,bare stentで滑脱を修正した後,もう1本のcovered stentを用いて3重にステントを留置して動脈瘤を閉塞させた.【結論】Covered stent留置術は巨大頚部仮性動脈瘤に対して有効な治療法と考えられる.
著者
-
秋山 義典
天理よろづ相談所病院 脳神経外科
-
小室 太郎
大阪赤十字病院脳神経外科
-
井坂 文章
大阪赤十字病院 脳神経外科
-
岡本 新一郎
大阪赤十字病院 脳神経外科
-
橋本 憲司
大阪赤十字病院 脳神経外科
-
新田 武弘
大阪赤十字病院 脳神経外科
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秋山 義典
天理よろづ相談所病院 脳神経外科
-
橋本 憲司
大阪赤十字病院 脳神経外科
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小室 太郎
大阪赤十字病院 脳神経外科
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井坂 文章
大阪赤十字病院 脳神経外科
-
新田 武弘
大阪赤十字病院 脳神経外科
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