在米日本人研究者・留学生を対象とした日米の大学の安全衛生管理と安全衛生教育の相違に関するインタビュー調査
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
日米の大学における安全衛生管理と安全衛生教育の相違について、米国で研究に従事している研究者及び留学生はどのように感じているのかを知るために、米国の12大学で在米中の化学系およびバイオ系の日本人研究者・留学生のうち米国滞在期間が10年未満の52名を対象に調査票を用いたインタビュー調査を行なった。調査項目は安全衛生管理及び安全衛生教育全般、化学物質の使用、高圧ガスの使用、放射線・放射性物質の使用、レーザー光線の使用、実験用電気機器・機械類の使用、実験用保護具の使用、バイオハザードの防止及び実験動物の使用の各事項における安全衛生管理と安全衛生教育、さらには動物愛護に関する管理・教育、実験系廃棄物の取扱いに関する管理と教育、メンタルヘルス保持のための管理と教育について、それぞれ「日本のほうが充実している」、「日米で大きな相違はない」、「米国のほうがある程度充実している」、「米国のほうが大変充実している」及び「判らない」、「現在の自分の研究には関係しない」の6つの選択肢から回答を得た。これらの回答を分析した結果、安全衛生管理と教育全般、保護具使用の管理と教育、動物実験での安全衛生管理と教育、動物愛護の管理と教育、及び放射線・放射性物質使用の安全衛生教育、バイオセーフティに関する教育、実験系廃棄物取扱いに関する教育が米国で特に充実しているという評価を得ていた。
著者
関連論文
- 米国の大学の安全衛生管理体制に関する調査研究
- 在米日本人研究者・留学生を対象とした日米の大学の安全衛生管理と安全衛生教育の相違に関するインタビュー調査
- Concept and structure of safety competence
- The concept of organizational safety culture and the consideration into the course of action of safety education in schools for the contribution to the promotion of the culture
- The necessity of education for risk communication in schools
- Trend in the use of the terms Safety/Security and the course of action of safety education:The prospect based on the investigation regarding the use of these terms in japanese newspapers and books