米国の大学の安全衛生管理体制に関する調査研究
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概要
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日本の大学等の高等研究教育機関における安全衛生管理体制のあり方を考える上で参考にする目的で、米国の12の大学の安全衛生管理体制について訪問調査した。同時に訪問した大学の日本人研究者・留学生52人を対象に、その大学の安全衛生管理と安全衛生教育がどのように評価されているかインタビュー調査を行った。 結果として、訪問調査を行った全ての大学で環境安全衛生管理室(EHS Office)が設置されており、学生数10,000人以上の大学では36人〜79人のスタッフが配備され、学生数5,000人以下の大学でも20人前後のスタッフが配属されていた。また、全ての大学でe-ラーニングによる安全衛生教育が行われていた。日本人研究者・留学生を対象としたインタビュー調査でも、80%前後の回答者が米国の大学の安全衛生管理と安全衛生教育が日本に比べて充実していると回答した。 このように本調査研究の結果から、米国の大学では充実した安全衛生管理と安全衛生教育の体制が構築されていることが示された。本調査研究で示された知見は、今後の日本の大学等の高等研究教育機関における安全衛生管理を構築していくうえで参考にすべきものであると考える。
著者
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