バイオマスのガス化メタノール合成技術の実証
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概要
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温室効果ガス排出削減の有効な手段としてバイオマスの活用技術が求められており,われわれは長期間運転により技術の信頼性や安定性を実証することを目的に廃材等の木質バイオマスを原料としたガス化メタノール合成技術の実証試験を行った。実証試験は1ヶ月の連続運転を含む延べ2,500時間の運転で,約5,000Lのメタノールを製造し,1ヶ月の連続運転では約40~50L/日のメタノールを安定して製造でき,設備の安定性・信頼性を確認できた。製造したメタノールは無色透明であり,混濁物等は見られず,その純度はほぼ95%で安定し,メタノール以外は主に水であった。メタノール合成反応は,同じH<SUB>2</SUB>/CO比でもCO濃度が高いほどCOからのメタノール転化率が増加し,COからのメタノール転化率を増加させるためには,H<SUB>2</SUB>の分圧が重要であることがわかった。
著者
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中村 一夫
(財)京都高度技術研究所
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井藤 宗親
株式会社タクマ要素技術部
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堀 寛明
京都市環境局
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井藤 宗親
(株)タクマ
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林 一毅
(株)タクマ
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原田 等
(株)タクマ 技術開発部
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山崎 裕貴
(株)タクマ 技術開発部
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