日本の家族の変化とこれから
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概要
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21世紀初頭は,若者や女性を中心として,雇用の流動化と不安定化が進み,晩婚化が一層進行し,格差の拡大が指摘された時期である.少子高齢化社会の進展に伴い,介護保険制度が導入され,老親扶養意識に大きな影響を与えた時期でもある.家族を取り巻くこのような環境の変化は,日本の家族の構造や機能ならびに個人の意識にどのような影響を与えたのであろうか.日本家族社会学会創立20周年の節目にあたる大会のシンポジウムでは,この時期に実施された3つの全国調査のデータに基づいて,日本の家族の変化と現状をとらえ,日本の家族のこれからについて論じる.3つの調査とは,日本家族社会学会が1998年,2003年,2008年に実施した「全国家族調査」,大阪商業大学JGSS研究センターが2000年から2010年にかけて8回実施した「Japanese General Social Survey」そして,国立社会保障・人口問題研究所が1994年から5年毎に実施している「世帯動態調査」である.
著者
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