傾斜地茶園向け防除作業機開発のための茶園実態と防除実態の調査
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
送風式捕虫機構および送風式農薬散布機構を有する傾斜地でも使用可能な防除作業機の開発に向けて,茶園の実態および防除実態の調査を行い,その目指すべき仕様とそれら装置がもたらす効果を検討した。その結果,防除作業機は3000R仕立ての樹形に対応し,うねからうねへの移動時には20°,うね方向に沿った作業時には15°の登坂能力を有し,20~30mのうねの長さで作業可能であり,2.0m程度の枕地でうねからうねへ移動でき,小型トラックに搭載することができることが望ましいと考えられた。また,1回の防除あたりの薬剤散布量の現状について,茶樹の表層への防除には304L/1 0a,葉裏への防除には385L/10aが散布されており,送風式農薬散布装置の使用により薬剤散布量の削減と防除作業の軽労化が可能になると考えられた。
- 日本茶業技術協会の論文
著者
-
奥村 茂夫
滋賀県農業技術振興センター茶業指導所
-
竹若 与志一
滋賀県農業技術振興センター茶業指導所
-
米山 誠一
岐阜県農業総合研究センター
-
荒木 琢也
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所
-
北田 与志照
信楽町茶業協会
-
村井 公亮
滋賀県農業技術振興センター茶業指導所
-
米山 誠一
岐阜県農業技術センター
関連論文
- 茶園施肥作業用パイプ噴頭の開発と散布特性
- 繰出し量が作業速度に連動する歩行型施肥機の開発
- 単独測位GPSの測位精度と茶園における利用の検討
- 直がけ被覆期間が一番茶芽の生育および成分含有率に及ぼす影響
- ヨシ帯を利用した茶園排水中硝酸性窒素の浄化
- 緩効性肥料を利用した茶園の施用窒素量削減の試み
- パイプ噴頭を有する茶園用歩行型台車式施肥機の開発と作業特性
- 感水紙を用いた茶園における農薬散布時のドリフトの評価
- 風の強弱が高所と地面付近との気温差および防霜ファンの効果に及ぼす影響
- 分散茶園情報取得技術の開発
- 傾斜地茶園向け防除作業機開発のための茶園実態と防除実態の調査
- Frost Injury of Tea Fields in Makurazaki Tea Research Station of the National Institute of Vegetable and Tea Science on March 11, 2010
- Effects of Use of Frost Protective Fan on Frost Injury to Tea Plants in March 2010 at Makinohara, Shizuoka