緩効性肥料を利用した茶園の施用窒素量削減の試み
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概要
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緩効性肥料を含む各種肥料を茶園に施用し,土壌溶液中のEC値の変動と肥効の持続性を,土壌埋設型センサーを用いて調査した。施用後の肥効の発現やその後の変動パターンは,肥料の種類によって異なった。化学肥料は肥効発現が早く,配合肥料や緩効性肥料あるいは有機質肥料は発現が遅かった。魚粉や骨粉を施用した場合は,施用量の割にEC値が低く推移した。土壌EC値は降雨量による影響を大きく受けた。しかし,緩効性肥料は降雨による流亡や急激なEC値の変動が少なかった。<BR>次に,これらの結果に基づき,緩効性肥料を中心にした新たな施肥体系を組み立て,慣行の多肥区との比較を行った。緩効性肥料の利用によって,窒素施用量は多肥区に比べて21%削減できた。茶樹の生育をみても,根量が多くなり,新芽収量や品質は多肥区と同等に維持できた。
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