HWA 285 (propentofylline) のヒト血液レオロジー因子に対する検討:-in vitro, 1回静注および8週経口投与による-
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概要
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Hemorheological and hemostatic effects of HWA 285 were studied on cubital vein blood taken from normal control and sclerotics, kept at 37.0°C, in an vitro experiment and clinically by intravenous injection of 100mg and oral administration of 300mg/day for eight weeks in sclerotics.<BR>Passage time of whole blood, plasma and 40% RBC suspension was measured by using Nuclepore<SUP>(R)</SUP> filter membrane of 5μm in diameter of pore size. Viscosity was measured by Low-Shear 30R, CONTRAVES, at the shear rates of 94.5 and 0.376/sec respectively for whole blood and plasma. Hemostatic factors were also analyzed.<BR>Significant shortening in passage time of whole blood, plasma and 40%RBC suspension both in control and sclerotics was evidenced in the in vitro study.Viscosity of whole blood and plasma demonstrated no significant change respectively. Among hemostatic factors, alpha<SUB>1</SUB>AT increased, alpha<SUB>2</SUB>M decreased and alpha<SUB>2</SUB>PI increased significantly after two hours incubation at 37.0°C.<BR>In the in vivo study at 60 minutes after intravenous bolus injection of HWA, no significant changes of hemorheological nor hemostatic factors were obtained. After oral administration for a period of eight weeks, markedly prolonged passage time of whole blood, plasma and 40%RBC suspension shortened significantly or tended to shorten without any significant changes in viscosities. Hemostatic factors demostrated significant decrease in alpha<SUB>2</SUB>M and alpha<SUB>2</SUB>PI.<BR>These results suggest that HWA285 has some improving effects on hemorheological and hemostatic factors. (J. Jpn. Soc. Biorheol., 1 (3), 29~36, 1987).
- 特定非営利活動法人 日本バイオレオロジー学会の論文
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