胃切除後糖尿病における異常糖質代謝に関する臨床的観察
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概要
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胃切除後の糖尿病における糖質代謝異常の本質を明らかにするため, 本症患者52例についてブドウ糖二重GTTを実施しその特性を検討した.その結果, (a) 52例中48例にStaub-Effctの著明陽性, (b) 3例を除く全例に著明終末低血糖, (c) Oxyhyperglycemia, (d) 二重GTTの前, 後半の尿糖排出量の血糖曲線との平行関係等が本症に特異的であつた.又膵性糖尿病に見られる随伴症の頻度が極めて低く, 更に長時日の抗糖尿病剤による治療に対し無効例が多い.以上の観察結果から胃切除が何んらかの原因により膵外性糖質代謝異常を来したものと考えられ, 本症が膵外原因性糖尿病であるという結論を得た.
- 日本内分泌学会の論文
著者
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竹田 正次
兵庫県立加古川病院内科
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三木 成孝
兵庫県立加古川病院内科
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田中 一郎
兵庫県立加古川病院内科
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福田 恒夫
兵庫県立加古川病院内科
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島 勲
兵庫県立加古川病院内科
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森 靖雄
兵庫県立加古川病院内科
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野村 浩一
兵庫県立加古川病院内科
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長谷川 昌美
兵庫県立加古川病院内科
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稲垣 王子
兵庫県立加古川病院内科
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