インスリン作用阻止性ならびにインスリン反撥性糖尿病に関する臨床的研究
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概要
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インスリン (「イ」と略す) の感性試験を入院糖尿病患者405例に実施して, そのinsulin effectとそれに続いて見られるinsulin rebound effectの血糖曲線を分析した経果, 全群を (1) A群 (「イ」常感性群), (2) A'群 (「イ」敏感・低撥機群), (3) B群 (「イ」作用阻止群), (4) C群 (「イ」反撥群), (5) D群 (「イ」作用阻止・「イ」反撥群) の5群に分つて, その臨床特性 (a.治療前後の病態比較, b.対「イ」及びSU治療態度の比較, c.随伴症の比較) について観察した経果, B, C及びD群では一般に膵外性要因が濃厚である特性を証した.次に血清蛋白の「イ」による動態をその全蛋白量およびA/G比のrestoration観点からこれを3型に分ける事が出来た.すなわち (1) complete restoration type, (II) incomplete restoration type, (III) defect typeであつて, 「イ」血糖効果でのC群はI typeに, A群はII typeに, B群はIII typeに属するものが多数であつた.以上の「イ」感性によつて分類した「イ」作用阻止性群 (B群) 及び「イ」反撥性糖尿病群「C群」はその臨床特性及び「イ」注射後の血清electrophoresis動態から見て, 「イ」常感性群 (A群) とは特異である事が窺われた.
- 日本内分泌学会の論文
著者
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竹田 正次
兵庫県立加古川病院内科
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三木 成孝
兵庫県立加古川病院内科
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田中 一郎
兵庫県立加古川病院内科
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福田 恒夫
兵庫県立加古川病院内科
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西川 和典
兵庫県立加古川病院内科
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藤井 由紀子
兵庫県立加古川病院内科
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辰巳 庫太郎
兵庫県立加古川病院内科
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