糖尿病の Biguanide 療法:特にその適応病型並びに不適応要因に関する臨床検討
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概要
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Biguanide (BG) の適応する糖尿病の病型選別の目的で, 60例につきBGとSUの治効優劣を, FBS, 食後血糖値, 尿糖量の3因子比較評価によつて判定し, そのBGの治効が優位であつた全例について, さらに臨床特性 (対「イ」及びSU response, 対「イ」感性, 随伴症) を検討し, その方面から本剤の適応病型を選別した.その結果, (a) 「イ」よりも対SU優良responder, (b) 対「イ」感性異型糖尿病 (「イ」作用阻止性及び「イ」反擾性), (c) 尿糖と血糖との間にdiscrepancyのある患者, (d) 肥満体糖尿病等一般に幾何かの膵外因子混加糖尿病を適応病型と認めた.なお副作用の胃腸症状は胃液無 (低) 酸症者が多数である事を証した.
- 日本内分泌学会の論文
著者
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竹田 正次
兵庫県立加古川病院内科
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三木 成孝
兵庫県立加古川病院内科
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田中 一郎
兵庫県立加古川病院内科
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福田 恒夫
兵庫県立加古川病院内科
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西川 和典
兵庫県立加古川病院内科
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藤井 由紀子
兵庫県立加古川病院内科
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鷲尾 四郎
兵庫県立加古川病院内科
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玉川 公敏
兵庫県立加古川病院内科
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高橋 洋介
兵庫県立加古川病院内科
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