異所性静脈瘤 異所性静脈瘤の経験と治療戦略
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概要
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食道,胃以外のいわゆる異所性静脈瘤は,比較的稀な疾患と考えられているが,発生頻度,部位については十分には明らかにされていない.異所性静脈瘤はその豊富な血流量のため,いったん出血をきたすと止血が困難で時に致命的となる.一方,出血のリスクや頻度は十分に明らかではなく,予後も静脈瘤からの出血に加え,基礎疾患の肝機能にも左右されるため,治療の方法,適応に関しては一定の見解が得られていないのが現状である.異所性静脈瘤の頻度,病態について検討することは,治療戦略を決定する上で重要と考えられ,本稿では当科で経験した症例に文献的考察を加え報告する.異所性静脈瘤の中では十二指腸静脈瘤の頻度が最も高く,出血例では,内視鏡的止血後にインターベンション(IVR)治療を追加する治療戦略が有効であった.
- 日本門脈圧亢進症学会の論文
著者
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柿崎 暁
群馬大学大学院病態制御内科学
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市川 武
群馬大学大学院病態制御内科学
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佐藤 賢
群馬大学大学院病態制御内科学
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柳澤 正敏
群馬大学大学院病態制御内科学
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新井 弘隆
前橋赤十字病院 消化器病センター
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小野里 康博
しらかわ診療所
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飯塚 春尚
しらかわ診療所群馬消化器内視鏡医療センター
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蘇原 直人
しらかわ診療所群馬消化器内視鏡医療センター
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佐藤 賢
群馬大学大学院病態制御内科
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高木 均
群馬大学大学院医学系研究科器官代謝制御学講座病態制御内科学
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森 昌朋
群馬大学大学院医学系研究科器官代謝制御学講座病態制御内科学
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豊田 満夫
群馬大学大学院病態制御内科学
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山田 博子
群馬大学大学院病態制御内科学
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壁谷 建志
群馬大学大学院病態制御内科学
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飯塚 春尚
しらかわ診療所 群馬消化器内視鏡医療センター
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小野里 康博
しらかわ診療所 群馬消化器内視鏡医療センター
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柿崎 暁
群馬大学大学院医学系研究科病態制御内科学
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蘇原 直人
しらかわ診療所 群馬消化器内視鏡医療センター
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新井 弘隆
前橋赤十字病院
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