標識放流からみた瀬戸内海東部海域におけるハモの分布と移動
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概要
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紀伊水道外域を含む瀬戸内海東部海域で 1988~1992 年,2009~2010 年に体重 44~3,200 g のハモ 3,117 個体を標識放流した。3 個体を除く 359 個体(11.5%)が同海域で 1,112 日以内に再捕された。放流海域に留まるハモが多いが,一部は 4~12 月に外域から紀伊水道,大阪湾へ北上後,紀伊水道および外域に南下した。この結果,ハモの分布域は外域を含む瀬戸内海東部海域と考えられる。また長期的な水温の上昇によるハモの移動パターンの変化,あるいは個体サイズによる移動パターンの違いが示唆された。
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