酸化カップリング重合
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概要
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酸化カップリング重合はリグニン,アルカロイドなどの天然物の生合成における主要な過程の一つと考えられる反応である。反応には金属化合物が触媒的に働いている場合が多く,官能基としてフェノール性水酸基,アミノ基,チオール,アセチレンなどの活性水素原子をもつ化合物がこの反応を受ける。G.E.社がA.S.Hayの発見に基いて生産を開始したPPO樹脂はこの酸化カップリング重合による2,6-キシレノールのポリマーで,すぐれた物性をもっている。この場合の触媒系は塩化第一銅,ピリジン,酸素の系で錯体触媒が工業的に利用され,成功している興味深い一例である。本稿では主として反応機構にふれるが,Price教授とG.E.グループとの間に戦かわされた大論争を中心に紹介し,あわせて,アミン,チオール,アセチレンなどの酸化カップリング重合について述べる。
- 社団法人 高分子学会の論文
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