Urokinase併用による肺結核化学療法の効果増強の試み
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概要
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抗結核剤投与に抵抗する難治性肺結核13例に対してU. K. 3, 600〜6, 000単位を併用投与して次のような良好な結果を得た。<BR>1) CB型4例中3例に陰影の吸収をみた。<BR>T, Kx, Ky, Kd型9例中5例に有効であった。U. K. 治療終了後約3ヵ月の時点まで, 陰影吸収される症例もありその時点では有効例は6例となる。すなわち13例中9例69.2%に有効であった。<BR>2) 切除術を必要とすると考えられた7例中4例は手術不要にまで吸収された。<BR>3) 無効例はU. K. 併用期間1〜1.5ヵ月の者が多く, U. K. 併用期間は3〜6ヵ月が合理的と考えられる。<BR>4) 副作用は全く認められなかつた。
- 日本結核病学会の論文
著者
-
辻本 兵博
星ケ丘厚生年金病院・内科
-
岩井 謙一
星ケ丘厚生年金病院内科
-
栗林 雄司
星ケ丘厚生年金病院内科
-
山口 防人
星ケ丘厚生年金病院内科
-
山口 防人
星ケ丘厚生年金病院
-
辻本 兵博
星ケ丘厚生年金病院
-
岩井 謙一
星ケ丘厚生年金病院
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