最近臨床材料から分離したSerratia marcescensのChloramphenicol耐性機構
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概要
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膀胱炎患者の尿より分離したChloramphenicol耐性Serratia marcescensよりChloramphenicol acetyltransferaseを証明した。この耐性ならびに酵素産生能はEscherichia coli K-12に伝達された。よつて本菌の耐性はplasmidによつて支配される不活化酵素産生に帰せられるものと考えられた。このplasmidはfi--型であつた。精製された酵素は,サブユニットの分子量24,000∼25,000, 70Cで失活し,至適pH8.0, 5.5-dithiobis-2-nitr-obenzoic acidの阻害をうけ,Chloramphenicolに対するKm値14.3μMの性状を有した。この酵素によるアセチル化は分析の結果,大腸菌,レンサ球菌などで明らかにされた機構とまつたく同様であることが確認された。
- 日本細菌学会の論文
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