弘前市西部簡易水道地域における飲料水中フッ素の分布
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概要
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青森県の岩木川の西岸にそった弘前市の6小学校区で飲用される簡易水道 (ボーリング深度200-300m) および一部自家水道 (深度10m未満) のフッ素濃度を測定した。測定はイオン電極法で行った。<BR>これらの飲料水に含まれるフッ素は, 1.8mg/lを最高にして, 41水源のうち14水源で水道法の上限0.8mg/lをうわまわった。0.8mg/l以上のフッ素を含有するものの水源数は, 三和小学校区に6水源と最も多く, 他の小友, 新和, 自得, 高杉および三省の各小学校区には1〜2水源あり, 調査地城に広く分布することが明らかになった。<BR>同時に測定した塩素 (10-316mg/l) とナトリウム (28-246mg/l) には, わが国の通常の地下水に比べて著しく高濃度の水源が多くあった。<BR>塩素およびナトリウム濃度は, フッ素濃度との間に一定の相関が認められなかった (r=-0.190, r=0.033)。塩素とナトリウム濃度の間には, 高い正の相関が認められた (r=0.842, P<0.001)。
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