高分解能熱分解ガスクロマトグラフィーによる加硫ゴム関連物質の定性分析
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概要
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前報までに, 充てんカラムを使用した熱分解ガスクロマトグラフィー(PGC)による高分子物質の定性及び組成定量法について報告した. しかしながら, 充てんカラム使用のPGC条件では, カラムの分離能力に制約があり, 多様化する加硫ゴム組成物の分析に充分な対応ができないようになった.本報は, 分離能を改善して識別能力の向上を図る目的で, 高分離能カラムを使用したPGC条件の探索を行った結果を報告する.条件探索の結果, Silicone OV-1701を化学結合したフユーズドシリカキャピラリーカラムを使用することでゴム, 樹脂, 繊維など58種類以上の加硫ゴム関連高分子物質の相互識別が容易なPGC条件を見出すことができた. 更に, 熱分解生成物の分離が改善されたことに伴い組成定量精度の向上も認められた.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
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