熱分解ガスクロマトグラフィーによる高分子物質の定性分析
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概要
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前報で, 高周波誘導加熱炉を使用した熱分解ガスクロマトグラフィー(PGC)による各種一般用ゴムの分析法を報告した.本報は, この条件をそのまま用い一般用ゴム以外の各種高分子物質のパイログラムの測定を行い, 主な熱分解生成物の質量スペクトルを測定し, 特徴的な熱分解成分の同定を行った結果を報告する.その結果, 炭化水素系ポリマー8種, 炭化水素以外の置換基を持つポリマー17種及びその他縮合系ポリマーなど19種の計44種の高分子物質の識別が可能となった.また, PGCの検出器に水素炎イオン化検出器 (FID) と電子捕獲型検出器 (ECD) を同時に利用することで, 特に含ハロゲン高分子が効果的に定性できることがわかった. 更に, この方式により従来定性が難しかった含フッ素系高分子の同定も容易となった.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
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原田 都弘
日本合成ゴム東京研
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平柳 滋敏
日本合成ゴム株式会社東京研究所
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木村 和代
日本合成ゴム(株)東京研究所
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佐藤 峰雄
日本合成ゴム(株)東京研究所
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平柳 滋敏
日本合成ゴム(株)東京研究所
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原田 都弘
日本合成ゴム(株)東京研究所
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