熱分解ガスクロマトグラフィーによるSBRブレンドゴムの定量
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概要
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前報までで, 高周波誘導加熱炉を使用した熱分解ガスクロマトグラフィー (PGC) による高分子物質の同定について報告した.従来, 特定の加硫ゴム組成物の定量をPGCで行った例は, 数々ある. しかしながら, 多種類の高分子物質の同定と定量を一つの条件で行った例は少ない.本法は, 定性分析に用いたPGC条件をそのまま定量分析に用いたときの分析精度についてSBR系ブレンド物を試料として調べた. その結果 SBR/BR, SBR/NBR 及び SBR/NR の2者ブレンド物に対し, 全ブレンド領域を±3%(3σ) の誤差範囲内で定量可能であることがわかった. なお, SBR/BR/NR の3者ブレンドについては, ±5%(3σ)の誤差を許容すれば定量可能となった.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
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