熱分解装置とゴム種の識別
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概要
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熱分解ガスクロマトグラフィー(PGC)を用いたゴムの識別法の検討を行った. PGC法を利用したゴム分析に関しては, 多くの報告例がある. しかし, その報告の多くは特定のゴム製品に限られ, 広範囲のゴム種に適用した報告は少ない. 我々は, 多種類のゴム種に適用でき, かつ精度的にも満足できるPGC分析法の確立を目的にして検討を行った. その結果, 再現性の良いパイログラムを得るには, 熱分解温度のコントロールが重要であることがわかった.市販の3種の熱分解装置(電気炉型, フィラメント型, 高周波誘導加熱炉型)の比較を行った結果, 多種類の配合剤を含み, しかも架橋されているゴム製品を分析するには, 高周波誘導加熱炉が適していると思われた. 高周波誘導加熱炉を用いた分析条件を探索した結果,一定分析条件下で多種類のゴム種の識別を可能とする条件を見出した.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
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原田 都弘
日本合成ゴム東京研
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平柳 滋敏
日本合成ゴム株式会社東京研究所
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木村 和代
日本合成ゴム(株)東京研究所
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佐藤 峰雄
日本合成ゴム(株)東京研究所
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平柳 滋敏
日本合成ゴム(株)東京研究所
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原田 都弘
日本合成ゴム(株)東京研究所
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