力学的刺激条件がカーボンブラック充てん加硫ゴムの高次構造変化に与える効果
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概要
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カーボンブラック充てん加硫ゴムに2種類の力学的刺激を加えた場合の高次構造変化を膨潤度及びパルス法NMRの結果をもとに検討した. 刺激過程で試料温度の上昇を低くおさえられる (100°C以下) たたき試験を行った試料ではカーボンブラック周辺の非運動性のゴム相及びカーボンブラックから離れた運動性の高いゴム相の分子運動は低下し両相の構造は稠密化の方向へ進むため膨潤度も低下する. この際, 各相の成分分率の変化はほとんど認められない. 一方, 放熱効果のわるい円柱試料に大型フレクソによる刺激を与えた場合, 試料の表面は温度が100°C付近におさえられるため, たたき試験試料と同じような構造変化を示すが, 試料内部では温度が160°C付近まで上昇するために非運動性及び運動性の高い両相のゴム分子の運動性は増加するとともに非運動相の成分分子率は増加する. しかしながらこの増加量は少ないため試料全体としてはゴム分子鎖の運動性増加による軟化の方向へと構造変化する.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
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田中 公二
東京理科大学・理
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田中 公二
東京理大
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伊藤 真義
東京理科大学理学部化学科
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宇田川 好隆
横浜ゴム(株)研究開発本部
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宇田川 好隆
横浜ゴム
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田中 公二
東京理科大学理学部化学科
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宇田川 好隆
横浜ゴム(株) 材料研究本部
-
田中 公二
東京理科大
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