醗酵微生物のファージ現象に関する研究 : (第4報) 細菌アミラーゼ工場に侵入したファージの分離
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概要
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Bacillus subtilis系細菌を用いてアミラーゼを生産する3社から提供されたタンク培養溶菌液から,それぞれバクテリオファージを分離証明した.これら3ファージ(P1, P2, P3)はvirulentでそのうちP1からそのhost range mutantと思われるPlTを分離した.また1社の実用菌株は溶原菌であることを証明,そのファージPKをも得た. PKは他の類菌に対してもtemperateであるが,その変異株と思われるファージPK7, PK10はvirulentであった. P1, PKによる溶菌曲線を描き, P1による溶菌は宿主菌の培養末期においても起り得ることを知った.これらの事実から,細菌アミラーゼ工業を悩ましていた溶菌がファージの混入によることを結論した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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