Penicillium chrysogenum Q 176 によるフェニル酢酸の酸化的代謝に関する研究 : (第14報) 既報のフェニル酢酸定量法の応用例 (p-ハイドロオキシ安息香酸の生物学的定量法)
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概要
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(1) p-ハイドロオキシ安息香酸を唯一の炭素給源として生育するPseudomonas fluorescensのうちからpハイドロオキシ安息香酸に適応したときにのみこれに対して強い酸化能を示す1菌株を選択し,その菌液がp-ハイドロオキシ安息香酸の酸化に消費する酸素量をワールブルグ検圧計で測定し,その測定値からp-ハイドロオキシ安息香酸の量を求めるというp-ハイドロオキシ安息香酸の生物学的定量法を確立した. (2) p-ハイドロオキシ安息香酸の量(y)とその酸化に使用される酸素最(x)との間には比例的関係が成り立ち,回帰式y=1.19x-5.07によってp-ハイドロオキシ安息香酸の量を求めることができる. (3) 本法によるp-ハイドロオキシ安息香酸の定量はプロトカテキウ酸の影響を受けるが,安息香酸,サルチル酸,m-ハイドロオキシ安息香酸,ゲンチジン酸,フェノール,カテコールなどによって影響されない.
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