微生物に対する表面活性剤の作用(第2報) : 微生物からのdiphosphopyridine nucleotideの抽出
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概要
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酵母,乳酸菌の懸濁液に表面活性剤cetyltrimethyl ammonium bromide (CTAB)を添加するとDPNが抽出されるのを認め, CTABによるDPNの抽出を試みた. 酵母からの抽出においてはDPNの分解を抑制するのが第一要件であり,酵母懸濁液のpHを3.5としこれに乾燥量1mgの菌体に対し60γのCTABを添加し, 20°にて45分間放置するとDPNはほとんど分解せずに抽出され, Sacch. cerevisiae, Candida kruseiの菌体乾燥量1gから約2mgのDPNが抽出された. L. plantarumにおいてはCTAB処理中DPNの分解はおこらず,約7mgのDPNが乾燥量1gの菌体から抽出された.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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