Monofluoroaceto-p-haloanilidesの植物残留性
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概要
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Monofluoroaceto-p-bromoanilide (FBA)および-p-Chloroanilide (FCA)の植物残留量の微量定量法,および実際に温州みかん成木に散布したときの残留性を検討した.分析法としては植物のアセトン抽出物に対し金属Na分解法,および果肉の場合にはCaO直接灰化法を適用し,いずれもWillard-Winter水蒸気蒸留後, Zr-Friochrome Cyanine R lake比色定量法をとり次の結果を得た. (1) FBA, FCAの植物体からの抽出は,アセトンーソックスレー抽出によりほとんど完全におこなわれる. (2) ヘキシルアルコール中金属ナトリウム分解法におけるFBA, FCA中のF-の回収率は,いずれも94%であった. (3) CaO直接灰化法の場合,化合物からのF-の回収率はFBA 81%, FCA 94%であったが,果肉に処理したときはそれぞれ77%と86%に低下した. (4) FBA, FCAのそれぞれ0.1%および0.05%液を9月2日に温州みかん成木に散布した場合,みかん葉,果皮および下草における薬剤残留期間はほぼ3週間であり,果肉には全く浸透移行しないという結果を得た.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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