ピラゾレートの主剤粒度の除草効果に及ぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
水田除草剤ピラゾレートの粒度と除草効果の関係を検討した.ピラゾレートを粒径44μm以下で5画分に分級し, 懸濁液で除草活性を評価すると, 発芽前処理では, ウリカワにはa. i. 0.5kg/haの薬量でどの画分もほぼ完全な除草効果を示したが, タイヌビエには20μmより粗い画分は活性が低下し, ミズガヤツリではa. i. 1kg/haの薬量でも10μmより粗い画分は活性が劣った.発芽後処理では, 粗い画分の活性が低い傾向がより顕著であった.また, 粒度の異なるピラゾレートの粉砕品を用い, 押し出し造粒法によりつくられた粒剤の除草活性を評価すると, ポット試験では粒度の粗いピラゾレートを含有する粒剤(S_w1.36m^2/g)は劣った.ほ場でも有効成分が粗い粒剤(S_w1.36, 1.76m^2/g)は活性が劣ったが, 有効成分がきわめて微細な粒剤(S_w5.13, 7.47m^2/g)も活性が低下する傾向があり, S_w約2m^2/gのピラゾレートを含有する粒剤がもっとも活性が高かった.
- 日本農薬学会の論文
- 1987-11-20
著者
-
川久保 克彦
三共株式会社農薬研究所
-
谷沢 欽次
三共株式会社農薬研究所
-
本間 豊邦
三共株式会社農薬研究所
-
河西 史人
三共株式会社農薬研究所
-
中村 利家
三共株式会社農薬研究所
-
藤本 昌彦
三共株式会社農薬研究所
-
本間 豊邦
三共株式会社
-
藤本 昌彦
三共株式会社
-
中村 利家
島根大学農学部
-
河西 史人
Department Of Botany University Of California:(present Address)agrochemicals Development And Technic
関連論文
- 第 6 回農薬環境科学研究会シンポジウム
- 除草剤ピラゾレートの開発
- ピロキロンを含有する水田投げ込み剤コラトップ(R)パックの開発 第1報 : 有効成分の水田中における挙動
- ピラゾレート粒剤による水田におけるデストシルピラゾレート (DTP) の化学的物理的徐放化
- 各種ピラゾレート製剤の除草効果と田面水中 destosylpyrazolate 濃度との関係
- 30. 除草剤3-(2-メチルフェノキシ)ピリタジンの土壌中の行動
- AllethrinとRO 20-3600のイエバエに対する相乗効果
- ピラゾレートの田面水中での分散性と除草効果
- ピラゾレートの主剤粒度の除草効果に及ぼす影響
- ピラゾレートの作用点と作用機構(農薬の作用点と作用機構 (3))
- 11. イソ尿素系化合物と数種の糸状菌及び各種植物における相互作用について
- 10. イソ尿素系化合物と分離した糸状菌との相互作用について
- 9. イソ尿素系化合物の除草作用について
- 29. ピリダジン系化合物の除草剤としての評価
- 選択性除草剤3-(2-methyl phenoxy) pyridazineの研究 : 第1報作用特性について
- 13. ピリダジン誘導体の除草剤としての評価ならびに3-(2-メチルフェノキシ)ピリダジンの作用特性について(II)
- 12. ピリダジン誘導体の除草剤としての評価ならびに3-(2-メチルフェノキシ)ピリダジンの作用特性について(1)
- 9. 除草剤の選択性について(3) : 弗化脂肪酸誘導体の除草効果についての2, 3の顕微鏡的観察
- 8. 除草剤の選択性について(2) : 弗化脂肪酸誘導体のイネ科植物に及ぼす影響について
- 中海の優占藻類種間の相互作用
- 微細藻類に対する増殖抑制細菌の単離およびその産生物質の特性
- 多重固定化法によって調製した固定化チアミナーゼ I の酵素学的性質
- 第 7 回農薬環境科学研究会シンポジウム
- 懸濁剤中のbinapacrylの粒子成長機構
- 懸濁剤中の binapacryl 粒子成長への不純物の影響
- Binapacryl の懸濁製剤化とその物理的安定性
- Binapacryl の粒度とミカンハダニに対する効果
- Pentachlorobenzyl alcohol の粒度とイネいもち病防除効果およびその懸濁製剤化について
- Monofluoroacetanilidesの毒性発現機構に関する生化学的研究-6・7-
- Monofluoroacetanilidesの毒性発現機構に関する生化学的研究-4・5-
- Monofluoroacetanilidesの生体内加水分解-1-(Monofluoroacetanilidesの毒性発現機構に関する生化学的研究-2-)
- 生体内のアニリンおよびP-ハロアニリンの微量定量(Monofluoroacetanilidesの毒性発現機構に関する生化学的研究-1-)
- Lauryl monofluoroacetateとmonofluoroaceto-p-bromoanilideの植物残留性および浸透移行性
- Monofluoroacetanilidesの毒性発現機構に関する生化学的研究-3-Monofluoroacetanilidesの微生物酢酸代謝への影響
- Monofluoroaceto-p-haloanilidesの植物残留性
- アリザリンのアルミニウム錯体による懸濁剤中の binapacryl の粒子成長抑制
- 投げ込み型水稲用除草剤の製剤比^a : クサトリエースジャンボ・モゲトンジャンボ
- 投げ込み型水稲用除草剤の製剤化 : クサトリエースジャンボ・モゲトンジャンボ
- 金属イオンをもつβ-シクロデキストリン二量体によるフロインの酸化反応促進効果
- 固定化チアミナーゼIを利用したチアミンおよびそのリン酸エステル類の自動定量法
- 酵素的塩基交換反応を利用したチアミンアナログの調製
- トウモロコシ根プロトプラストの 2, 4-D 吸収機構における弱酸仮説の定量的評価
- キノチアミンおよびL-システインエチルエステルを基質とする新チアミナーゼ活性測定法
- チアミンアナログの生物活性
- Methopreneのカイコに対する幼若ホルモン活性へのcyclodextrin包接化の影響
- β-シクロデキストリンのポリアミン誘導体触媒によるエステル分解反応
- 代謝阻害剤および抗オーキシン剤影響下におけるトウモロコシ根プロトプラストの 2, 4-D 吸収と細胞内 pH の関係
- Monofluoroacetanilidesの毒性発現機構に関する生化学的研究(第3報) : Monofluoroacetanilidesの微生物酢酸代謝への影響
- Monofluoroacetanilidesの毒性発現機構に関する生化学的研究(第2報) : Monofluoroacetanilidesの生体内加水分解 (1)
- Monofluoroacetanilidesの毒性発現機構に関する生化学的研究(第1報) : 生体内のアニリンおよびp-ハロアニリンの微量定量
- Lauryl monofluoroacetateとmonofluoroaceto-p-bromoanilideの植物残留性および浸透移行性
- Monofluoroaceto-p-haloanilidesの植物残留性