アスパルターゼ生成条件の検討 (Cell Reusing ProcessによるL-アスパラギン酸の製造法に関する研究)
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概要
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菌体の繰返し反応法(cell reusing process)によるL-アスパラギン酸の生産に関して,菌体内アスパルターゼ生成の増強を目的とする酵素生成条件の検討を行った. (1) エタノールを主炭素源とする培地に培養した場合,培地中の窒素源の濃度が低いほどアスパルターゼ生成が増大した. (2) エタノールを主炭素源とし,さらにフマル酸を添加した培地にて培養した場合,アスパルターゼ生成の増強と菌体増殖度の向上が認められた. (3) アスパルターゼ生成の至適条件にて培養した菌体を用いたL-アスパラギン酸の生産では少なくとも10回の菌体の繰返し利用が可能となった. 以上,本研究では,プロセスの最適化を図るべくアスパルターゼ高含有菌体を得る目的でアスパルターゼの至適生成条件の設定を行った. 本方法により菌体内アスパルターゼ含量が増大した菌体を安価に調製することが可能となり, L-アスパラギン酸の工業的生産に関してcell reusing processの有為性をさらに高められることが示唆された.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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