β-グルコシダーゼにおよぼす有機溶媒の影響:ジメチルスルホキシドによるゲニスチン水解の促進
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概要
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1. β-グルコシダーゼによる3種のグルコシドの加水分解に対する有機溶媒-ジメチルスルホキシド(DMSO),ジメチルホルムアミド(DMF),ジオキサン,グリセリンの影響を観察した. 2. 基質がサリシンのとき,各溶媒(50%, vol/vol)は反応を阻害した. 3. 基質がセロビオースのとき, DMSOは反応を阻害し, DMFはあまり影響がなく,ジオキサンは反応初期に促進効果が見られた. 4. 基質が水に難溶性であるゲニスチンのとき,水溶液中での反応速度は著しく低下したが, DMSO, DMF,ジオキサンの添加により反応は促進された.促進効果はDMSOが最も顕著でジオキサン, DMFがこれについだ. 5. グリセリンは基質のいかんにかかわらず,反応速度を極端に低下させた. 6. ゲニスチンが基質のとき最大の促進効果を示すDMSO濃度は, 40%であった.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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