Blepharismaの形態変化とMn2+イオンの結合様式
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概要
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Blepharismaに金属イオンを加えることにより,ble-pharismaを球状細胞に変化させることができた.金属イオンの球状細胞形成活性強さはCu>Ni>Co_??_Znの順で錯体の安定度定数の順と一致した. キレート剤によってblepharismaを球状細胞に変化させることができた.キレート剤の球状細胞形成活性の強さは,EDTAを除いて,キレート剤のMn2+イオンに対する配位安定度定数の大きさの順と一致した. Sulfhydryl基の化学修飾剤であるN-ethylmaleimideおよびρ-chloromercuribenzoic acidによりblepharismaを球状細胞に変化させることができた.これら化学修飾剤の強い活性は,アミンによって球状細胞を形成させる場合と異なり,pHの変化,Mn2+イォンによって影響をうけなかった. Blepharismaが正常な形態を保つには,Mn2+イオンが必要である.Mnはblepharismaの正常な形態を保つ活性をもった物質のsulfhydryl基に配位していると推定した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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