Blepharismaを球状細胞にする活性を持った窒素化合物とその働き
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概要
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1. Blepharisma japonicum Suzukiの培養液にアンモニアを加えると, blepharismaは繊毛などを失って,球状の細胞に変化する. 2. 形成された球状の細胞を球状細胞(Spherocell)と呼び,種々の窒素化合物を試験しで,球状細胞を形成する活性があるかどうかを調べた. 3. 球状細胞形成には,多くの窒素化合物が活性を持っていることから,活姓発現に,窒素化合物の構造特異性が要求されないことが分った. 4. 非共有電子対を持たない第4級アンモニウムは,活性を持たないことが分った. 5. 球状細胞形成活性の強い窒素化合物は,大きなpKaを持ち, pKaの小さな化合物は活性を示さなかった.以上の結果から, blepharismaの球状細胞形成の活性強さには,窒素原子上の非共有電子対密度が関与しているといえることが分った.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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