農薬のガスクロマトグラフィー(第3報) : Ethyl thiocyanatoacetateのガスクロマトグラフィーによる定量
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概要
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(1)サッセンのガスクロマトグラフィーによる定量分析法について検討し,充てん剤DEGS 1.5%×1.5m,カラム温度120°の条件で,水素炎イオン化検出器により良好な分離を得た. (2)内部標準物質として2, 5-dichloroanilineを用いた定量法を設定し,本法による面積比と重量比および高さ比と重量比の検量線は原点を通る直線を示した. (3)工業用原体および乳剤(40%乳剤)について本法による定量を実施した結果,面積比,高さ比いずれの方法でも定量可能であり,工業用原体の定量値は全窒素法と差がなく,乳剤の検出率も良好であり,いずれの場合も再現精度は変動係数(CV)にして1.5%以下であった. (4)工業用原体中に含まれる不純物についてガスクロマトグラフィー,および薄層クロマトグラフィーにより5個の不純物を確認した.このうち主なものは,保持時間24分を示す高沸点化合物であり,工業用原体の減圧蒸留残渣中に大量に存在することを確認し,薄層クロマトグラフィーによるRF値0.75のスポットと一致を見た.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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