ジエチルジチオカルバミン酸銅による有機水銀剤の比色定量法 : 有機水銀剤の経時安定性に関する研究(第3報)
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概要
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農薬有機水銀剤の経時安定性を検討することを目的としてジエチルジチオカルバミン酸銅による有機水銀としての比色定量法を試みた結果,phenylmercuric acetate(PMA),phenylmercuric chloride(PMC),ethylmercuric chloride(EMC)などについて定量が可能であることを認めた.phenylmercuric iodide(PMI)はI<SUP>-</SUP>の存在により反応が妨害されて本法による定量が不可能であった.あらかじめクロロホルムで有機水銀を抽出することにより無機水銀との分別定量が可能であり,本法によればCu<SUP>2+</SUP>イオンの存在も無視することができた.<BR>PMAおよびPMCの工業用原体および粉剤について定量条件を検討し,簡便な定量法を設定した.本法は日常分析法としてまた有機水銀剤の経時安定牲の検討などに十分適用できるものである.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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