液内培養によるアミラーゼの生産に就て : (第3報)工業的培地の選択及び培養経過に就て
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概要
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1. Asp. ory=ae 0-9-5, Asp. Usamii 1219, Asp. awamori NP-2を用いてアミラーゼ生産の工業的培地を検討した結果,米糠3%,甘藷粉1%, NaNO3 0.1%, CaCO3 0.2%の組成の培地が何れの菌株に対しても適当である,また炭素源として米糠の代りに麩を用いてもよい. 2. 無機塩を添加して影響を検した. MgSO4・7H2O, KH2PO4, K2SO4, Na2PO4・12H2Oは共に天なる影響は無く, M, K, P2O5等は上記培地に含有されたる量にて大体充分であると考えられる.ただし燐酸塩を添加すれ〓力価はやや上昇する. 3. 上記の培地により前記3種の菌を培養し,その経過をpH,酸度,全窒素,アンモニア態窒素,全糖,〓,元糖,糊精化力,糖化力について検討した.酵素力は自己消化の初まる頃,即ち培養液中の全窒素,アンモニア態窒素の増加に伴つて上昇し,その最高に達する時期及び力価の低下は菌の種類によつて異なるが, A. Usamは最高に達する時期が他よりも早い代りに力価低下の傾向も大である. 終りに本研究費の1部は文部省科学研究費の補助によることを附記する。
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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