和紙原料の醗酵精練 : (第11報) Clostridium felsineum var. sikokianumによる雁皮の酵素精練に就て
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概要
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1. Clost. felsineum var. sikokianumの培養液より粗酵素剤を調製し,これを使用して雁皮の白皮の酵素精練を実施し,抄紙に適当な開繊を認めた. 2. 酵素作用の最適pH価は6.0附近にあり,最適温度は40°であり, pH 6.0乃至7.0に於て最も安定であつた.酵素液を60°に20分加熱すると不活性化された. 3. 同細菌の酵素精練の条件を黴の場合と比較して相異点を認め,又同細菌のpolygalacturonase作用条件とも相異する点を指摘した. 御懇篤なる御指導を賜わつた京大片桐英郎教授に深謝し,実験遂行に御教示頂いた北原覚雄教授に感謝する.又実験を助力された本学の斎藤博氏に感謝する.費用の一部は文部省昭和27年度科学研究助成補助金によつた.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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