微生物によるビタミンB12生産に關する研究 : (第1報)プロピオン酸菌によるビタミンB12生産に就て (1)
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概要
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(1) われわれはPropionibacterium freudenreich ATCC 6207を用いて振盪培養によるV. B12生産試験を行つた. (2) 培養基は乳酸を炭素源とした場合,乳酸2%,ペプトン2%,乾燥酵母1%, NaOH 0.9%, CoCl2・6 H2O 1p.p.m.を含む培地で最も良くB12を生産し葡萄糖を炭素源とした時は,葡萄糖2%,ペプトン2%,乾燥酵母1%,K2HPO4 0.8%, CoCl2・6 H2O 1p.p.m.を含む培地で最も高単位のB12を作り,それぞれ1.lγ/cc 1.8γ/ccのB12を振幅6cm回転数毎分160の振盪機を用いて得た. (3) 定量法は簡単なるE. caliによるbioassayを試みEuglena法を併用した.使用菌株はE. coli 11105及びEuglena gracilis var. bacillarisでその結果E. coliは感度及び信頼度に於て欠けるがEuglena法との併用で之を補い得ると考える. 終りに臨み, bioassayに就て御懇篤なる御指導を賜つた東大有馬助教授,酒井平一氏及び比濁計に就て種種御教示を賜つた慶応大学上田喜一助教授,酵母エキスを供与されたオリエンタル酵母工業K.K.宮川浩平氏,N-Z-Amineを分与された予研岡見博士,及び本研究発表を許可された作道社長並に山口取締役に感謝の意を表する.
著者
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徳江 茂
日本農産工業株式会社中央研究所
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庄司 圭吾
日本農産工業株式会社中央研究所
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麻生 和衞
日本農産工業株式会社
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有田 正樹
日本農産工業株式会社
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横田 輝子
日本農産工業株式会社
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徳江 茂
日本農産工業株式会社
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庄司 圭吾
日本農産工業K. K.中央研究所
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