窒素対加里の施用比率がサツマイモの地上部生育相ならびに塊根の着生および発育に及ぼす影響
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概要
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各種土壌につき, 窒素に対する加里の施用比率を変えた場合, サツマイモの地上部生育相にどのような差異がみられ, ひいては塊根の着生ならびに肥大発育にどのような影響を及ぼすかについて, 木わく試験を実施した。1. 窒素に対する加里の施用比率を高めると, 生育期間を通じて地上部生育がしだいに抑制され, とくにつるの若い部分の占める比率が劣つてくる傾向がみられる。2. 窒素に対する加里の施用比率が低い場合には, 塊根形成期におけるつるの伸長が盛んになるため, 塊根の着生が妨げられる傾向がある。しかし, 肥大期に入つてからは地上部生育が優勢に保持されるため, いもの肥大発育が大いに助長され, とくに大形いもの収量を高め, かえつて増収が得られることがわかつた。3. いずれの土壌でも窒素に対する加里の施用比率が高い場合には, いもの乾物率をいくぶん低下する傾向があつた。
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